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6次元モデル(異文化を理解するフレームワーク)ブログ個人主義(IDV)歩きながら考える
2025.4.1
Spotifyの無料プランが教えてくれる選択の自由と制約のバランス – 歩きながら考える vol.13
渡邉 寧 | 京都大学博士(人間・環境学)

今日のテーマは「サブスクと個人主義」について。「選択」に関する文化差について述べていきます。このシリーズでは、筆者が街を歩きながら、日々の気付きや研究テーマについてのアイデアを語っていきます。ふとしたタイミングで浮かんだアイデアや、知的好奇心をくすぐる話題をラジオ感覚でお届けしています。散歩中のちょっとした思いつきを、ぜひ一緒に味わってみてください。
歩きながら考えるvol.13Spotifyの無料プランが教えてくれる選択の自由と制約のバランス
こんにちは。今日は雨の中、帰り道を歩きながら、ふと思ったことをお話ししようと思います。テーマは「サブスク」です。最近、サブスクリプションサービスって生活の一部になってますよね。でも、その中でちょっと意外な気づきがあったので、ゆるくシェアしてみようと思います。
サブスクと広告に感じる日常のモヤモヤ
みなさん、NetflixやAmazonプライム、Apple Musicとか、いろんなストリーミングサービスのサブスクってどれくらい使ってますか?僕もいくつか使ってるんですけど、正直、ストリーミングサービスのサブスクってあんまり好きじゃないんです。なぜかって?解約するの忘れちゃうんですよ。気づいたら「あれ、これ1年間払ってたっけ?」みたいなことが結構あって、ちょっと損した気分になります。

で、もう一つ嫌いなのが広告。YouTube見てるときに急に広告が入ると、イライラしますよね。仕方なくGoogleにお金払ってますけど、それでも「なんでこんなにお金かかるんだろう」って思うこともしばしば。そんなサブスクと広告にモヤモヤしてる毎日の中で、最近、面白いことに気づきました。
Spotifyの無料プランが意外と心地いい
その発見っていうのが、Spotifyの無料プランなんです。Spotifyって、有料プランじゃないと自分で曲を選べないし、シャッフル再生で何が流れるかわからないし、広告も入るし、「不便だな」って思うじゃないですか。でも、使ってみると、これが全然気にならないんです。むしろ、好きかもしれないって気づいたんです。
なんでかと言うと、音楽に関しては「ラジオ的な体験」を求めてるからなんですよね。ラジオって、DJが選んだ曲が流れてきて、何が次に来るかわからないけど、「お、この曲いいな」って思う瞬間があるじゃないですか。Spotifyの無料プランもそれに近いんです。シャッフルで普段聴かない曲が流れてきて、「こんな曲あったんだ!」って新しい発見がある。広告も、ラジオのCMみたいに自然に入ってくるから、そんなにストレスじゃないんです。

選択の自由と偶然性のバランス
ここでちょっと深く考えてみると、これって「選択の自由」に関する文化的な傾向と結びついているかも、と思うわけです。僕たちって「何でも自分で選びたい」って思ってるわけじゃないのかもしれませんね。
選択の自由や自律性って、個人主義的な価値観だとめっちゃ大事にされるけど、選択肢が多すぎると逆に疲れちゃうことってありますよね。アメリカのスーパーでシリアル選ぶとき、棚に100種類並んでて「どれにしよう…」って迷うみたいな。アメリカの心理学者のバリー・シュワルツが選択肢の数が多すぎることの幸福へのネガティブな効果について議論していますが、「選択の自由」が多ければ多いほど良いわけではない、という感覚はそこまで個人主義というわけではない日本文化では自然な感覚なのではないかと思います。
Spotifyの無料プランって、そういう意味で選択の自由と偶然性のバランスが絶妙なんじゃないかなって思うんです。自分で選べないのだけど、思いがけない出会いがあり、むしろそれが心地よい。それが音楽の楽しみ方を広げてくれるんですよね。逆に、自分の好みだけでプレイリスト作ってると、いつまで経っても昔の自分の好みの中で音楽を選んでしまうので、情報が狭まって味気なくなってしまう。偶然に身を任せるのは悪くないことなのではないかと思います。
まとめ:偶然を楽しんでみる
というわけで、最近はSpotifyの有料プランをやめて、無料プランで楽しんでます。選択の自由を手放すことで得られる偶然の出会いって、音楽だけじゃなく、人生にも当てはまるかもしれないなって思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。もし「私も無料プラン試してみようかな」とか「偶然の出会いでこんな体験したよ!」みたいな話があったら、ぜひ記事をSNSでシェアしてコメントください。また次回の「歩きながら考える」でお会いしましょう!
著者プロフィール
渡邉 寧YASUSHI WATANABE
慶応義塾大学文学部/政策・メディア研究科卒業後、ソニー株式会社に入社。7年に渡りマーケティングに従事。約3年の英国赴任を経てボストン・コンサルティング・グループに入社。メーカー、公共サービス、金融など、幅広い業界のプロジェクトに4年間従事。2014年に独立。2025年に京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士号取得。専門は文化心理学、組織行動。最近の研究テーマはAIの社会実装 × 職場の幸福感 × 文化の違い。 経歴と研究実績はこちら。
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